>200612  December 画家日誌 油絵ギャラリー  
    Atelier Hana

2006年を
振り返って
今年は作品がほとんど作れず、子供にかかりっきりでしたが
子供と一緒に肌ふれあい、手を繋ぎ
季節の中で遊び育った時間、今までになく楽しく幸せな一年であったと思います。
あたたかい協力をしてくれた夫や保育・地域での人々の支えに、
また、HPや作品をご覧いただいている方々に、感謝いたします。
来年から、時間ができ次第、仕事に取り掛かれるよう準備していきたいと思います。
 
2006.12.18  
  手帳を開くとそこは地獄、てなことを聞いたことがあるけど
木曜晩には寝台列車サンライズエクスプレス。
息子は「サンライズぷすぷす」という。切符をとるのは楽ではないけど
新幹線でうろちょろぐずぐず他人の目を気にして注意したりという
無駄な労力が省けるし、持ち帰る荷物が少なくていい。(車中寝るだけ)
でも弁当がいる。
アトピーなので外食できない。弁当は7時間以上もちこたえねばならない。

考え付いたのがショウガ入り豚肉焼きそば弁当。
豚肉にはしっかり火を通し、野菜はキャベツを炒め
自家製のショウガの酢漬けで殺菌効果を高め、
しかも箸にかかりやすくてこぼれず
子供が喜んで食べるというメニュー。
面倒だからこれで当分帰省するつもり。

新幹線みたいに多数の人と接しない個室なので
コワイ・ノロウィルスも避けることができるのではないかと。
ノロに罹りたくない。。。ほんとうに調べれば調べるほど。
とにかく元気で年末年始を過ごすというのが目下の目標。



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イマイ・イクコ さんの作品。

 

 

2006.12.11  
  パート・ド・べールとはガラス工芸のひとつ。
母校の集いで知り合ったイマイイクコさんはその工芸作家さん。
横浜で開催中の個展に出かける。
ガラスの鋳物といえるだろうか。
吹きガラスやトンボダマ工芸なんかと違って、
粉のガラスを石膏型に入れて電気炉で3日焼き上げるという。
そして出来上がった作品を型から取り出すときに
高価なそれが割れてしまうこともあるとのこと。
そのご苦労ははかりしれない。そしてその工程ゆえか
世界から消滅しかけている手法であり彼女はその数少ない作家ということ。 

明かりのないときは
くすんだなんとも地味な切り株のようにもみえてしまうが
一旦あかりが灯るとアールヌーボーの雰囲気が漂うランプの数々は
そのその色彩は複雑に絡み合いながら空間を変容する。
日が暮れてそれらはものすごく美しいのだという。
残念ながら私は昼日中に行ったので幻想を見ることはできなかった。
窓際の陽射しに透過するのも、まったりと濃厚な美しい光であった。

これにたどり着くまで曲折あり、出会いあり、
そしてこれからもじっくりと取り組んでいくつもりなのだ、と。

私の世代もそしてもっと若い世代も、成果主義を押し付けられて
それに喘ぎながらそういうものだという感覚でいたのだが
そうでない時代を知る人の目線はまた違っているのだ。

また、そうした時間をかけた取り組みや
良い物を見極めてる経験を積むというのはほんとうに
時間のかかるものなのだということを忘れがちであったことに
気づく機会になった。

工芸作品はまだ、商品として作られ、並べられるという意味で
まだこの時代にあって存在意義が掴めるものだけれども

はたして絵画は、特に油絵なんかはどうなんだろうという気がする。
それでも、訪れた先でふと絵のある空間をみつけたとき
額に入った絵というものはあきらかにある魅力をもっている。

絵は、閉塞する現実に風穴をあけている。
たとえそのなかの世界が終始変わらないものであるにもかかわらず。
あまり悲観的になってはいけないのだろう。

それにしても都会でたくさんのデザインや芸術関係の人と
交流できる、そのなかにどっぷりとつかることができる環境というのは
羨ましいものであり、田舎に帰ってしまっては望めないもので
がっかりするのであるが、
私のように引きこもりがちの人間にとっては東京でもパリでもNYでも
あまり変わりがないのである。
しかし田舎に居れば、その現実は夢を押しつぶすに十分な重さである。
そのことは覚えておかねばならない。


 

oil_blueapolo_bubunlemon041016.JPG
「森のアポロー」部分

 

 

2006.12.5

 

  おっとの関係の年賀状は私の絵を使うことに。
パステルで海に昇る初日の出を描く。
紋切り型の題材だけどパステルの効果を研究するにはよかった。

毎日の食事を作るのがおっくうな季節。
夫の出勤が早くなって朝食を作れなくなったので
前の晩にこしらえて、一皿に盛りだくさんにして朝はレンジだけ、
ということにしようと思う。

ホットケーキミックスをベースにクリスマスケーキの練習。
無添加生クリームを手でホイップ。そして自家製ブルーベリージャム。
子供は痒がらないでぐっすり眠った。
Mixもシンプルな組成ならどうやら大丈夫らしい。
お金を出せばアレルギー対応のケーキも取り寄せられるらしいけど
手作りできるならそれにこしたことはない。
 
ホットケーキ2個、自家製ピザ4枚くらいを焼いて冷凍して
クール宅急便で帰省先に送るつもり。 

アトリエが物置にならないよう、物を別の部屋に移動したり
不用品を捨てたりする。「部屋」を取り戻す。
ダンボールを減らす。
2006.12.2

絵画のお求めはARTSHOP HANA 

  天気の好い晩秋の落ち葉の彩り!
子供の写真を撮り、身内の年賀状に。
武蔵野のイチョウの木はものすごくたっぷりとしていて
それが一斉に金色の葉を落とし、金色の絨毯。
小学生の子供たちにまぎれてボーヤも
落ち葉をかき集めては撒き散らしておおはしゃぎ。
世間では暗い話があっても、そのときの子供たちの様子は
別の世界のようだった。

 

 

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