>>> 2005     June
         Atelier Hana
2005.6.28

ひさしぶりに、京都で学生時代にできた先輩とメール交換。
ライターをしている彼女はお子様が小さい頃から在宅でお仕事。
HP「てれび缶」ではテレビドラマについての記事がもりだくさん、
肩の力の抜けた文章でアレッと思える番組との出会いをもとめて
わくわくしちゃいましょう。
ちなみに彼女のブログから1文拝借、

”ままぷりのライターとしてのモットー
「読んだ人が幸せな気分になってほしい」”

そして、アトリエハナ日記をブログに移してはどうだろうという話が出たので
アクセス数UPのためにもそうしようかなあとぼんやり思う。
メールはYahoo!だしブログもそっちになるかなあ。
ヤフオク使用料かかっている身なので・・・

ただ、ブログって巻物のように縦にページが長くなって
左右にINDEXがいろいろとついていて、つい集中力が途切れて
あちこちへ飛んでしまいがちな気がする・・・というのも慣れかな。
検索でたどり着く割合はどうなんだろう。
まずは調査。

とりあえず解ったことは、文をカテゴライズできるってことと、BBS作らなくても
よいかもしれないこと。あえて「LINK」のページを立てなくてもいいってこと。
手軽そうだということ。

POS_20050621_MINORIOLIVE 003.JPG - 86,419BYTES
ほんの少しの時間でなんとか描いてみる。

2005.6.25

府中市美術館に行ったことがなかった。
「山田正亮(やまだまさあき)の絵画」を機会に足を運んでみた。
交通の便はよいとはいえない。美術館はものすごくキレイな建物で
庭も整然としていて、クーラーがよくきいて、猛暑を過ごすにはもってこいだった。
やまだまさあき氏の初期の静物に惹かれて行ったら、いきなり現代絵画があり。
大きな何色もの壁面が並んだだけという、現代絵画の極をまず見て、
そこに至るまでの1950年代くらいからの作品を順に見る。

初期の「Still Life」は思ったとおり魅力的なものだった。最初はカーキ色ともいえる
くすんだ色に抵抗があったが、じきにキュビスム的な画面に不可欠な
オモシロイ要素だと思えるようになった、と思ったら、どんどん簡略化がすすみ
最期は縞縞もようの大きな作品になっていく。
きっとこういう作品のほうが時代の空気に合っていたのだろう。
これによって初期の作品での下積みを一気にとりもどした、というふうに
私は感じた。画家が自分の世界を打ち破って時代と和解したという。

それもひとつの発見だった。
そして後期の作品群の存在によって初期の作品が照らし出されたようにも思った。
もうひとつ勉強になったのはキャンヴァスの横の鋲が打ってあるところを
どういうふうに処理してあるかというところ。なんかテープで隠してあるなあ。
だってあんなに巨大な現代絵画はガラス入りの額縁に入れたら危ないし。
なるほど〜。

そして常設展。あまり私のしらない作家が多かったが概して古い画家が多く、
そのなかで今の自分にしっくりときたのは「アイミツ」の花の小品だった。
(アイミツとはあの有名な画家のことで、変換できないのです)
そしてさらに牛島憲之のギャラリーに行くと、画家のアトリエが再現されていて
興味深かった、けれどもなんだかきれいすぎてモデルハウスの印象。
作品はわりあいたくさん、良いものが揃っていた。牛島氏の絵はオモシロイ。
のびのびほんわかとまたサイズにあわせて絵がひとつひとつ、繊細。
完璧。こういうのがホンモノの画家なんだなあ。

2005.6.21

サーバーのメンテナンスというのもあったのだろうけど
知らない間にFTP設定が変更必要になっていたらしい。
とにかく設定を変更してHP更新できるようになりました。
お待たせして申し訳ありませんでした。

その間新しくバラの油彩画にとりかかる。
水彩画ではオリーブの作品を4点仕上げる。
今日は図書館に本を返しに行き、そこで新刊「原寸美術館」を借りる。
高価な本だけどいずれは手元に置きたいと思った。
武蔵台文化センターの図書館から府中病院裏へ続く林道の急な階段を
わが子は一歩一歩、歩いて登れるようになった。

緑降る林道に涼やかな風が通り抜ける。
こういう環境は、田舎の市街地には見られない。

2005.6.14

絵は発送完了。お客様には、手間がかかってあの価格で大丈夫だったのかと
ご心配いただいてしまう。
お客様にご心配をおかけするというのはどういう内容であれ考え物だなあ。

でも売れたという実績ができたのはすごいこと。
まずは、ひとつのスタートとチャンスと自信をいただいたということは
大きな収穫だったと思います。

ホントウニ売れると思えなかったので
あまり販売に関して深くは考えてなかったけど
今頃になって本気でネット販売している人たちの方法を調べている。
なるほど〜。送料や梱包など考えることはいろいろあるなあ。

次の目標は油絵が売れていくことです。
油絵はごく小さい作品というのが意外とないということに気づいたので
(売れることを前提にして描いてなかったもので)、
それを製作していこうと思います。

水彩画のギャラリーはグレードアップの予定。

PH_2005_0611SUISAI_SIGNE_SAMPLE.JPG - 37,524BYTES

晴れ姿。
マットは薄いグレー。
サインはこんなかんじです。

PH_2005_0611SUISAI_GAKUSOU_SAMPLE.JPG - 55,842BYTES

写真では濃いけど
額の色はもっと薄いベージュなかんじです。

2005.6.11
梅雨入りしたという。蒸し暑く、太陽のない一日。
絵の梱包など。そうして出荷前にその晴れ姿を写真におさめる。
あっ、これはショップのサンプルに使用できそう。
心ばかりのプレゼントとして、プリントしたポストカードも3枚用意。
どうかお楽しみに。初めてお買い上げになった感謝のきもちです。


OIL_2005_0530NIWANOOLIVE.JPG - 101,582BYTES

新作「庭のオリーブ」
天井アトリエで描き上げた。

2005.6.11

絵にサインを入れ、納品書を作成。緊張。
リンクのお申し出もあったのでモチロン喜んで。相互リンクといたしました。

碁盤のニチラクというHPでネットショッピングできるんです。
ちゃんとSSLでセキュリティもしっかりされているなあ。
うちのARTSHOP HANAもこんなネットショップを見習うべきだなあと思いつつ、
アナログなやりかたでお客様情報を保護する現状。

碁盤というと、西国分寺駅から家までの途中に囲碁クラブがあって、
毎日とても流行っている。近くに古い大きな高級?マンションがあって、
定年後の方々が集まる格好の場所なのだと思う。
その少し手前の角にはフランス菓子の店があったが、先日閉店してしまった。
その菓子屋の手前に画廊喫茶があったけどそこも6月いっぱいで閉店。
それなのにあの囲碁クラブは繁盛しているようで。

囲碁クラブと画廊経営を抱き合わせたらどうだろう。
と、とりとめもなく考えたりする。

将棋はできるけど、囲碁をしらないのでそれを習いたいなあと思いながら
ベビーカーを押す手をときどき止めてしまう。
ネットでも囲碁のルールくらい学べそうだけど、いつも忘れてしまう。
子供と囲碁をするならネットじゃなくてやっぱり碁盤だろうね。PCは目が悪くなるので。
とはいえ、1歳児ではまだ囲碁は無理だわ。

2005.6.10

育児で忙しくくたくたな毎日を送りながら、ああ今月もこの1作だけで終わるのだ、
そう思いながら、いつ開けてもSOHOやらカンタンニ稼げるだのといった
ジャンクメールばかりがやってくるメールを開けて溜まったものを消しこんでいると
絵を注文されているメールが来ていて、タイトルを見て驚き、開けて驚き
日付をみてどっと汗が噴き出した。

え、絵が売れる!

目をこすって何度も何度も読み返して、その次にちゃんと最期まで
きちんと対応できるのかどうか、どきどき、どきどきした。
日付が何日も前で、お客様がお怒りになっているのではないかとどきどきした。
どきどきしている場合ではないので、
「ネットショップのお取引の流れ」をよみ返して
そのとおりに忠実にするしかない、と腹をくくった。

お客様と連絡がとれたときにはほっとした。
初めての出荷がうまくいくように!

水彩「ROSE」3番の作品は、こうして「売約済」がついた。

夫が帰って来たとき「絵が売れたよ」と言ったら「はあ!?」と驚いていた。

今日は絵を持って額装しに電車で立川の世界堂へ行った。開店と同時に額装を頼み
1時間ほどで仕上がった。
額縁は高価なものはそれだけで絵の価格と同じになってしまうので難しい。
なんといっても額と送料(税も)込みで価格設定しているので
赤字にならないように、でも見栄えのよいようにするという努力も
必要なんだなあと思った。
そういう面では考えなければならないことはたくさんある。

絵が手元からはなれるというのは、何度かあったけど、
気に入ってお買い上げくださったというのは、初めての体験。
ものすごく励みになることで、
こうして絵を送り出すというのは、絵がまた別の意味でいとおしく思えるものです。

そう、あの絵はわが子がお腹にいるときに、ストーブのそばに腰掛けて
描いた絵だったなあ。

こうして絵が売れた、ということで、戸外でスケッチブックを広げる勇気もでてきた。
お暇で結構なご身分だとか、このご時世に働きもしないで、とか
思われてるんじゃないかなどと考えて憂鬱になることもない。

考えてみると戦時下でも絵を描き続けていた画家はいて、
あらためて、すごいことだったのだなあと感じる。

 

2005.6.3

いろんな作家の作品を検索していると、大々的に個展を開いている人、
ものすごく都会的に洗練されたARTをしている人、田舎で職人的に美しい
クラッシックな絵を描きつづけている人などいろいろ。
鋭く、予備校的に優れた技量の絵を次々に見ていると、
だんだんと自分の技量のなさに、凹んでくる。
しかし、そのなかで「ブックマークしたくなる」絵を描いている人はなかなかいない。

巧みさではとても勝てない。巧みでなくてもいいではないか?
ブックマークしたくなる=また見たい*楽しみ=将来性があるという
この式はほとんど正しいと感じる。
だからときどきブックマークからギャラリーを見に来てくれる人がいるというのは
心強い。(知り合いではない、なぜなら私は極めて孤独な人なので)

人々の心にブックマークされるような絵を一枚でも多く描いていくようにしようと思った。

2005.6.2
休暇中に、髪を切りに行った(半年ぶり)。自分で切っていた前髪がさすがにどうにも
見苦しくなってきた。待合室に平山郁夫の画集があり長い時間それを見ることができた。
有名な作品のなかで、釈迦の図があるのだけど、和風でも洋風でもない味わいが
すごくいいと思った。更紗の図柄のように散らばる葉や小鳥がリズミカルで。
画集は五重の塔などの日本の風景がほとんどで、その中でも松の木がよく描かれていて
勉強になった。でも油絵で松の木は、ものすごくデフォルメされたものが多くて
今の私の画風にあわない。最近見たのでは片岡球子のアップリケみたいな松の木。
あとはセザンヌが南仏の松をよく描いていた。こっちのほうが私には好み。

今のところ松の木をモチーフにした絵は描きそうにないけど、ひらめいたとき
描いてみたいもののひとつ。今はもっぱらオリーブ。
オリーブを描いた油絵というのもあまり見かけない。調べてみたらあった。
坂手得二というひと。
100号の大作はほとんどセザンヌのよう。和風な繊細さをもったセザンヌ。
瀬戸内の美しさをよく出していると思う。オリーブの輝きもうまく出せている。
この絵は岡山海吉(みよし)郵便局に展示してある、とその郵便局のHPにある。
その他の、寺社などと組み合わせて描いていあるのは、好みでないのだけど
環展という公募展のページにある2つの作品はオリーブの輝きを
すばらしく優しく表現している。
牛窓在住の年配の方らしい。訪ねるべきではないのか?笠岡からちかいし。

これからもオリーブを描き続けるつもりの私としては一度は実物をみなければと思った。
2005.6.1

  

 

 グワッシュで10枚くらいの人物画を描いた。人物を描きたいと思ったことはあまりなく、
あったとしても中学生の頃まで漫画家になりたいと思っていたときに描いたくらい。
人物を描くと芸術とかアートというより漫画になってしまうのがどうも嫌だった。
そして漫画ではない人物を描くとなると、ナマの自分の内面が投影されるようで
自信がなかった。
でも描いているうちに、画面の隅に居たり画面のこちらに背を向けたりしている人物が
次第に中央に、そして画面全体にのびのびと動き始めた気がする。
この作業で、自分の「生きにくい」性質の根本が治っていく気もしてきた。
しかしその道のりは果てしないようである。のんびりいくのがいいのだろう。


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